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志がつなぐ絆

志がつなぐ絆


――同志社ラグビーの強みについてお聞かせください。

  • 新しい技術を取り入れることに関しては、岡先生※2の時代から長けていたように思います。個人の能力を大事に、自由と責任のもとに創造性のあるラグビーをすることだと思います。
  • 自分の学生時代から変わっていないことで言うと、気質の面での底力は今の学生にも感じますね。選手の気持ちがそろった時の爆発力、個性が一つにまとまった時の強さは、昔も今も変わりません。先ほど申し上げた選手の大人しさとは矛盾するかもしれませんが、昨シーズンの終わり際の選手たちには昔と変わらない熱さがあり、頼もしく感じました。

――今後の目標をお聞かせください。

2004年に中尾氏(当時監督)の下で主将を務めた仙波氏が、2016年度からは指導陣に参加。同志社ラグビーの伝統や強みは、次世代へと脈々と受け継がれてゆく。

  • 競技面では、2016年は全国ベスト4という結果を収められたものの、厳しい結果を突き付けられました。外国人選手を擁する競合校もあり、彼らのプレーに対応するだけのものを作り上げていくにはどうすれば良いかは、改めて考えないといけません。それと競技面以外で言うと、学生を成長させる機会を展開していきたいと思います。例えば同志社の法人内の中高と連携して学生が指導者の経験をすれば、彼らの勉強にもつながります。ただ単にラグビーの選手としてではなく、社会性も含めて学生が成長できる機会を用意していきたいです。
  • 2016年はコーチ就任1年目で、また週末という限られた時間の中でしか関わっていなかったこともあり、自分自身迷いながら進んだ1年でした。ただ、そんな中でも選手たちの可能性を感じられた年だったと思います。もちろん競合校に比べて劣っている点、足りない点があることは否定しませんが、一方で伸ばせる強みもたくさんあります。また2016年はベスト4という結果を残し、全国レベルの厳しさを学生たちは身をもって体験できました。これまでベスト16、ベスト8の時には気付けなかったかもしれませんが、ベスト4になった今なら、「全国一」になるために必要なことが分かるはずです。2016年に見えた改善すべきこと、伸ばすべきことに一つずつ向き合っていきたいと思います。
  • 仙波は選手としても長い間活躍して、キャリアを持ったうえでコーチを始めました。社会人として仕事もこなしながらコーチを務めるというのは、とても大きな決断です。そのような立場からの発言は、一言一言が学生に響いてくるでしょう。何年やろうと指導に完全な正解というものはありませんが、コーチに就任してまだ1年、これからどんどん経験を築きあげていってくれればと思います。
  • 私以外にも、晃さんの指導を受けた選手が現在コーチやスタッフとして同志社のラグビーに携わっています。同志社から巣立って、また一緒にラグビーに関われる嬉しさを感じつつ、当時育ててもらった恩返しをしていければと思います。晃さんから学んだことは教えるうえでも実践していて、特に「ぶれない厳しさ」というものは絶対必要だなと感じています。自分の学生時代を振り返ると、初めのうちは不得意な部分に薄々気付いていながら、自分の強みに逃げていたように思います。強みは強みとして大事ですが、一方でクリアしないといけない最低限の基準もあります。自分の弱みと向き合うことは、選手からすればプライドが邪魔をして受け入れられないかもしれません。見守る気持ちと厳しい姿勢、どちらも忘れずに学生に接していこうと思います。

――最後に、新入生へのメッセージをお願いします。

  • 何事もまず自分で考えて、発信することが大切です。自分の意見を深く掘り下げて考える。そうして発信することが合っているか間違っているかは、その時点では分かりません。仲間や先生と意見が食い違うことがあっても、そこから学べることはありますし、失敗を恐れずに自分の考えを発信していってもらえればと思います。
  • 仙波の言ったことと重なりますが、失敗も含めてたくさん行動してほしいと思います。萎縮せずに、とにかく思うことをやり通す。間違えることもありますが、その時は誰かからアドバイスをもらえます。まずはやってみることが大切で、志を持って為したことは、たとえ失敗しても成長につながります。大学生活の4年間は、行動の数だけ自分自身を大きくしてくれるはずです。

※1 平尾誠二氏(1963-2016)・・・1985年同志社大学商学部卒。ラグビー大学選手権3連覇や日本選手権7連覇などの偉業達成に貢献し、現役引退後はラグビー日本代表監督を歴任。卓越したプレーとカリスマ性から「ミスターラグビー」と呼ばれた。
※2 岡仁詩氏(1929-2007)・・・元ラグビー選手、同志社大学ラグビー部監督。1983年からの大学選手権3連覇時に監督を務める。選手自らが考えることを大切にする、「自由なラグビー」を展開した。

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